やらなければいけないことを管理したり、タスクの優先度を整理したり、急な出来事に臨機応変に対応したり……。
要領が悪く、やりたいこと一点突破が基本スタイルな私は、手帳でスケジュール管理することによって、ギリギリ毎日の生活を保っています。
飽き性なので今までにたくさんの手帳を使ってきたのですが、その中でもタスク管理に特化していて便利だと感じた手帳3つを、メリット・デメリット含めてご紹介します。
予定を一目で見渡したい方には、CITTA手帳がおすすめ
CITTA手帳は、ヨガインストラクターで手帳マニアな青木千草さんが作った手帳です。
手帳マニアなこともあり、手帳を使いやすくする細やかな工夫が施されているのが特徴です。
- 2か月分の見開きマンスリーでスケジュールを見渡しやすい
- 24時間軸、一週間分の見開きバーチカル(時間軸)で体調管理やスキマ時間の把握ができる
- プロジェクトシートで習慣を記録したり、仕事の進捗を管理できる
- ワクワクリストで手帳を書くモチベーションが上がる
- 縁起のいい日(一粒万倍日、天赦日)が書いてあるので、物事を始めるきっかけを作りやすい
- 紙質の良さ(ほどよい厚さと耐久力)
- どのページも180度パタンと開く製法
- おすすめの使い方はあるが、ある程度自由にも使える、程よい構成
- 既製品の手帳なので、手帳を使う準備に時間がかからない
- 豊富なカラーバリエーション
手帳や文房具が大好きな私にとって、嬉しい点が盛りだくさん!
特に、薄すぎず耐久性の高い紙質が、汗かきの私にピッタリです。
また、物事を始めるのに縁起のいい日を意識することで、予定を立てるときにとても気分が高揚します。
ワクワクリストからやりたいことを一粒万倍日に移動できる作りになっているで、使っているうちに夢が叶ったり、毎日の楽しみが増えていくような気がします。
女性のユーザーが多い手帳ですが、カラーバリエーションが豊富で、中身は意外とシンプルなので、男性にもおすすめです。
トラディショナルブラックやインディゴネイビーは、男性が持っていても全く違和感ないと思います。
- ペンホルダーが無い
- メモページが少ないので、メモをたくさんとるならメモ帳との併用必須
- ウィークリーの右枠にタスクを書くのがおすすめだが、タスクが多い人だと書ききれない
- A5サイズなので大きくて重い(3月始まりは少し軽め)
- 縁起のいい日の概念や、公式ガイドブック・公式イベント等で出てくるヨガに関する解説など、スピリチュアルに抵抗のある方には少しキツそう
- 値段が高い(税抜3,500円)
- ペンによっては裏抜けするかも
個人的にはメモページが少ないこと、たまにタスクを書ききれないことが致命的な欠点でした。
しかし、メモ用のノートを別に用意すれば解消できるので、手帳とノートを使い分けることに抵抗のない方には、かなりおすすめです。
特に2020年の手帳販売から、CITTA手帳と同じ紙質のCITTAノートの販売が始まりました。
どうしてもCITTA手帳と同じ紙質を使いたい!という方にピッタリです。
さすが手帳マニアの青木さん、需要をよくわかっていらっしゃる……。
ペンホルダーについては、手帳カバーやペンホルダーになるアクセサリーを使えば一発で解消されます。
また、ペンホルダー付きでCITTA手帳にピッタリなカバーも販売されています。
ヨガの考え方については、青木さんのブログ・著書・メルマガ・イベントなどに多く出てきますが、手帳自体にはほとんど書かれていません。
そういった考え方に抵抗のある方でも、手帳自体を使うことは抵抗なくできそうな気がします。
もしスピリチュアルな考え方が苦手な方は、手帳だけ使い、情報をあまり見ないようにすることをおすすめします(製作者の青木さん、すいません)。
その他、大きくて重いことと値段が高いこと以外は、工夫次第で解消できる欠点なので、ほとんどの方の生活にフィットする手帳になると思います。
- 常に自分の予定を見渡したい方
- 綴じ手帳派の方
- 毎日の習慣や体重の記録、仕事のプロジェクト管理などをしたい方
- 手帳とメモ帳を使い分ける方
- メモはそこまで多くとらない方
- 縁起のいい日やヨガの考え方に抵抗のない方
- ボールペンを使う方
臨機応変に対応するなら、あな吉手帳がおすすめ
あな吉手帳は、予定が変わりやすく、忙しい主婦の方々の悩みから生まれた手帳術です。
アナザーキッチン株式会社の代表取締役である、浅倉ユキさんが考案しました。
あな吉手帳最大のポイントは、付箋でタスク管理をすることです。
付箋にタスクを書いて、付箋シートというものに貼ることで予定を管理します。
付箋を活用することによって、タスクの分類が簡単になり、急用が入っても予定の移動が楽で、手帳がぐちゃぐちゃになりません。
あな吉手帳はあくまで手帳「術」なので、基本的にシステム手帳であれば可能です。
私はかわいさを重視して、クリップブックを使っていました。
- システム手帳が基本なので、手帳の中身のカスタマイズや差し替えが簡単(必要なものだけを挟んでおける)
- 手帳の定期的な買い替えが必要ない
- 手帳の表紙やカバーを自分の好きなものにできる
- 付箋にタスクを書くので、予定の移動が簡単(予定を書き直さなくていい、手帳が汚れない)
- 「自宅」「仕事」「外出時」など、タスクの細分化を自分好みに簡単にできる
- もらった書類など、すぐ穴を空けて手帳に挟んでおけるので、紛失が少ない
- バーチカルのマンスリーとウィークリーを横並びで使えるのが便利
- バーチカルなのでスキマ時間を把握できる
- タスクの優先順位を比較しやすい
- リフィルを自作するなど、工夫すれば安く使える
- 全ての情報を一元化できる
システム手帳ならではのカスタマイズ性と、付箋を使うことによるタスク管理術が大きな魅力です。
特に使っていて便利だと思ったのが、マンスリーとウィークリーを常に横に並べられること!
これ、実際に使ってみないと魅力が伝わらないかもしれないのですが……予定がしばらく先まで一目で把握できるんです。
- 手帳を使うまでの準備がかなり面倒くさい(マンスリー・ウィークリー・付箋)
- タスクを書くまでに付箋を出す→付箋に書く→付箋を貼るという手間が増える
- 公式で推奨されているA5サイズのバインダーを使うと、大きくて重くなる
- 使い方を学ぶためだけにお金を出す必要がある(公式ガイドブック・動画講座など)
- 良くも悪くも手作り感が強くなる
- システム手帳のリングが邪魔
- タスク実行後に付箋を捨てると、手帳を見返したときにいつ何をやっていたか思い出せない
- 付箋によってはポロポロ落ちたり、端が浮いてストレスになる
- あまりにも簡単にタスクを移動できるので、やらなきゃいけないことをやりすぎて疲れる
あな吉手帳最大のデメリットは「とにかくめんどくさい」!これに尽きます。
本当に忙しすぎる主婦の方は「こんな手間のかかる手帳の準備なんてやってられないよ!」と感じてしまうかもしれません。
しかし、そんな方向けに公式のセットも販売されています。
こちらを使えば最低限の準備はすぐ完了するので「あな吉手帳を使ってみたいけどめんどくさそう」という方は、これ一択ですね。
そして、あな吉手帳は自作要素の強い手帳なので、これを男性のビジネスマンが人前で出せるかどうか……という点もあります。
特に営業のお仕事なんかをする方には勧められない気がします。
そして、あな吉手帳のポイントである付箋ですが、付箋であることによるデメリットも複数あるので、注意が必要です。
付箋の端が浮く問題は、マスキングテープなどで「付箋押さえ」を作ることで解消されますが、また手作りの手間が増えるのか……という気持ちが湧いてきます。
私があな吉手帳を使っていた時は、どうしてもタスクのログを残しておきたかったので、実行したタスクの端に小さなシールを貼って、実行前のタスクと実行後のタスクを見分けていました。
小さな「☆」や「賞」のシールを使うと、達成感もひとしおです。
実行済みのタスクだけを貼るノートを作っている方などもいるそうですよ。
また、これは私だけかもしれないのですが、あまりにも付箋を簡単に移動できて実行しやすいので、体力のない私はタスクを詰め込みすぎて休憩時間をとるのを忘れてしまいます。
結果、疲れ果てて体調不良になってしまったこともありました……。
- 予定が頻繁に変わる方
- システム手帳派の方
- 物を手作りするのが好きな方
- スケジュール管理だけが必要で、ログは別にとらなくてもいい方
- 書類をなくしやすい方
- 予定の書き換えで手帳がぐちゃぐちゃになるのが嫌な方
- 自分の仕事量を意識してコントロールできる方
- 毎日必要な情報を一冊にまとめておきたい方
タスクの実行率を上げたいなら、バレットジャーナルがおすすめ
バレットジャーナルは、アメリカのライダー・キャロルさんが考案した手帳術です。
タスクを毎日箇条書きすることで管理する、全世界で大流行中の手帳術なんです。
「え?バレットジャーナルって全部手書きで、カラフルなペンでイラスト書いたり、おしゃれな枠とか文字とか書く手帳でしょ?あんなの無理無理~!」と思ったそこのあなた!
違うんです!インターネットでおしゃれなバレットジャーナルばっかり広まってしまっただけで、本質はそこにないんです!
本来は、ページ数と目次があるノートを使って、毎日タスクを箇条書きして管理して、しばらく先の予定はマンスリーやフューチャーログに書いておく……それだけの手帳術です。
黒ボールペン1本でできますし、飾りっけゼロです。それでいいんです。
- 毎日タスクを書き直すので「また書くのがめんどくさい」という理由でタスクの実行度が上がる
- 無料のサイトだけで使い方がほぼ全部わかる
- 公式おすすめのノートはあるが、基本的にどんなノートを使ってもいい
- 毎日書ける領域が決まっていないので、いくらでもメモできる
- 公式と違う枠組みを作ってもいい(マンスリーをボックス型にするなど)
- 日付が書いていないので、書くのをサボった日があってもすぐ再開できるし、白紙のページを見て凹むことがない
- 時系列順にタスクやメモが書かれていくので、情報を探しやすい
- 目次でどこに何を書いたかすぐわかる
- スケジュールとメモの一元化ができる
- ユーザーが多いので「バレットジャーナル」で検索すれば情報がたくさん出てくる
- 実行後のタスクやメモを見返すことで、どんな日だったかがわかり、簡易日記帳にもなる
CITTA手帳では週間単位でタスクを管理するのが基本、あな吉手帳では付箋をすぐ移動できるので、予定していたタスクをサボってしまうこともあります。
しかしバレットジャーナルでは、基本的にサボったタスクは必ず次の日に書き写さなければいけません。
このめんどくささが、タスクの実行を後押ししてくれるんです。
実行したタスクの「・」を「×」にする時……翌日、前日のタスクを見て書き写すものがほとんど無い時……これがなんとも気持ちいい……!
また、今回ご紹介する3つの手帳の中で、圧倒的に初期費用が安く済みます。なんと、以下のサイトで使い方がほぼ全てわかってしまいます!
こちらのサイトは、公式サイトの英語で書かれた使い方を日本語に訳してくださっているものです。
また、既製品の手帳と違って日付がふられていないノートを使うので、たくさんメモを書きたい日も、書くのがめんどくさい日も、サボってしまった翌日も……どう使おうが自由です。
この自由さが、飽き性の私にピッタリです。
好きなノートを使えるのも大きなメリットです。
公式でおすすめされているのは、目次・ページ数・しおり紐2本が揃ったロイヒトトゥルムというノートです。
ロイヒトトゥルムは万年筆でも裏抜けしない紙質、豊富なカラーバリエーションを兼ね備えたハードカバーのノートです。
ちょっとお値段が張るので、もし「目次とページ数は自分で書くから、紙質が良くてもっと安いノートが欲しい!」という方には、MDノートのドット方眼がおすすめです。
- 毎日タスクを書くのがめんどくさい
- マンスリーの手書きがめんどくさい
- 時間軸によるスケジュール管理がしにくい
- 公式と別の枠組みを使いたい人は、自作しないといけない
- 新しいノートに移行するときの準備がめんどくさい
- Instagramに出てくるおしゃれなバレットジャーナルと、自分のバレットジャーナルを見比べて、複雑な気持ちになる
私がバレットジャーナルを使っていて一番感じるデメリットは、時間軸が使えないことです。
CITTA手帳やあな吉手帳では、スケジュールを組むときにバーチカルでスキマ時間を把握し、タスクを移動して予定を管理していましたが、バレットジャーナルでは基本的にそれができません。
自分の手で時間軸を書くこともできることにはできますが、印刷されたもののように綺麗には作れませんし、めんどくさいです。
こういう時、既製品の手帳のありがたみを強く感じます。
また、バレットジャーナルの大きな欠点のひとつに、情報の引継ぎが大変な点があります。
私はバレットジャーナルに、大好きな辛い食べ物の辛さと美味しさをまとめたグラフを作っていたのですが、2冊目のバレットジャーナルに書き写すのがめんどくさくて……。
一応スペースは準備しましたが、書き写すのはまだやっていません……。
そして個人的に気になる点。SNSで「バレットジャーナル」を検索すると出てくるのは、イラストや飾り満載の凝ったものばかり。
自分のバレットジャーナルと見比べて、複雑な気持ちになってしまったり……。
にに
まあ、おしゃれなバレットジャーナルを使う人に非はないんですけどね!
- タスクをついつい後回しにしてしまう方
- 手帳を簡易日記帳としても使いたい方
- お気に入りのノートでスケジュール管理したい方
- メモをたくさんとる方
- 手帳とメモを一冊で管理したい方
- たまに手帳を使うのをサボってしまう日がある方
- 手書きをするのが好きな方
- 既製品の手帳がしっくりこない方
まとめ:個人的おすすめはCITTA手帳
今回3つの手帳をご紹介しましたが、私が一番おすすめしたいのはCITTA手帳です。
3つの中で唯一、既製品なので準備がすぐ終わること、枠組みと自由度のバランスがちょうどいいこと、時間軸を参照できることが決め手です。
ですが、ひとりひとりに合った手帳はそれぞれ違います。
この記事を参考に、ぜひあなたにピッタリなタスク管理法を見つけてくださいね。
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