私が特に気に入っているマーカーのひとつが、ゼブラのノック式マーカー「クリッカート」!
発売当初、試し書きであまりにも気に入ったので、その場で全色セットを買ってしまったほどのお気に入りマーカーです。
この記事では、2019年10月時点のクリッカート全色(36色)で、手持ちの手帳・ノート・紙の8種類に書き込んで、相性を確かめていきたいと思います。
クリッカートとは
クリッカートは、ゼブラが2019年3月29日に発売した、ノック式のマーカーです。
2019年10月現在に販売されているのは36色で、1本ずつの販売はもちろんのこと、12色ずつのセット販売や、36色全色のセットもあります。
12色セットは3種類販売されていて、「スタンダードな色合い」は、基本中の基本といった感じの、彩度高めの色が多いです。
「明るくライトな色合い」は、淡くてゆめかわな色に乙女心を揺さぶられます。
「大人ダークな色合い」は、秋冬っぽいビンテージカラーが揃っています。
マーカーといえばキャップが基本で、物によっては少し放置するだけで乾いて書けなくなってしまいますが……。
このクリッカートは「モイストキープインク」という技術によって、マーカー乾きやすい問題を解消しているんです。
キャップが無いことによるメリット
マーカーが乾きにくく、ノック式になったことによって、例えば以下のようなメリットがあります。
- キャップをいちいち開閉する手間が省ける
- キャップの開け閉めによって手にマーカーがつくトラブルがない
- キャップがない分、ペンケースの中でかさばりにくい
筆者のイチオシポイント「にじみの少なさ」
上記のように、キャップが無いことによるメリットもたくさんあるのですが、私が特に感動した点は別にあります。
例えば、バレットジャーナルでおなじみのロイヒトトゥルムに、当サイトのアイコンを描いてみます。
先に真っ黒なクリッカートで線画を描きましたが、ここに黄色のクリッカートで色を塗っちゃいます!
にに
いやいや、そんなことしたら黄色に黒が混ざって、大変なことになっちゃうでしょ!
黄色のペン先もきっと真っ黒に……ああ~!!!
いいえ、にじみません!!
先ほどもご説明した「モイストキープインク」という技術によって、クリッカートの色同士のにじみが少なくなっているんです。
黒いインクの上からグリグリ塗った黄色のペン先も、全く黒くなっていません。
にに
じゃあ、どの紙だとにじんじゃうのかな?
私が持っている手帳やノートの中で、クリッカートといちばん相性のいい紙ってどれなんだろう?
手持ちの紙8種類でクリッカート書き比べ
というわけで、私の手元にある手帳やノートをできるだけ集めて、クリッカート36色で書き比べてみます。
以下の3点を基準に、私の体感で測ります。
- 乾きやすさ(乾きやすければ〇、乾きにくければ×)
- 色混ざりの少なさ(黄色インクが黒でにじまなければ〇、とてもにじんだら×)
- 裏抜けの少なさ(全く紙の裏に抜けなければ〇、淡い色まで全部抜けたら×)
※あくまで私の体感で測るので、もしあなたの手帳やノートで結果が違ったらすみません。
試した紙は、以下のとおりです。
CITTA手帳(CITTAノート)
CITTA手帳(CITTAノート) | 評価 |
---|---|
乾きやすさ | 〇 |
色混ざりの少なさ | 〇 |
裏抜けの少なさ | × |
まずは、私が2020年にメインで使うCITTA手帳と同じ紙質のCITTA手帳に、全色書いてみました。
CITTA手帳はインクが染み込みやすい紙質みたいなので、乾きやすさや色混ざりの少なさは良いのですが、薄い色でもほぼ全部裏抜けします。
ほぼ日手帳(トモエリバー)
ほぼ日手帳(トモエリバー) | 評価 |
---|---|
乾きやすさ | × |
色混ざりの少なさ | △ |
裏抜けの少なさ | 〇 |
トモエリバーのほぼ日のメモ帳は、まずとても乾きにくいので、トモエリバーにクリッカートでイラストを描く際には、じっくりと時間をかけて別の色を試すのがおすすめです。
色混ざりは多少ありますが許容できる範囲、裏抜けはほぼゼロだったので、毎日ほぼ日手帳にクリッカートでイラストを描く分には問題なさそうです。
ジブン手帳(THINペーパー)
ジブン手帳(THINペーパー) | 評価 |
---|---|
乾きやすさ | △ |
色混ざりの少なさ | △~× |
裏抜けの少なさ | △ |
2020年分から一部ラインナップを除いて「THINペーパー」という新しい紙に変更になったジブン手帳です。
乾きやすさは、微妙に判断に迷ったのですが「速乾というほどでもないけど遅くもない」という理由で△にしました。
色混ざりはギリギリ許容できる範囲(人によってはアウトかも)、裏抜けは濃い色のそれぞれの線の終わりの部分が抜けているため△にしています。
ロイヒトトゥルム
ロイヒトトゥルム | 評価 |
---|---|
乾きやすさ | 〇 |
色混ざりの少なさ | 〇 |
裏抜けの少なさ | △~× |
この記事の最初に、色混ざりの少なさをロイヒトトゥルムで実験したのは、手持ちの手帳・ノート類の中で最も色混ざりが少なかったから(というか皆無だから)です。
黒のクリッカートからぐりぐり塗っても全く色のにじみが起きませんし、乾きやすさも申し分ないです。
書き終わりに裏抜けがあるので、次のページに何かを貼り付けて隠したり、コラージュのようにするのであれば、即戦力になると思います。
MDノート
MDノート | 評価 |
---|---|
乾きやすさ | × |
色混ざりの少なさ | △~× |
裏抜けの少なさ | 〇 |
MDノートは筆記具との相性が独特なのですが、クリッカートはMDノートの紙質には染み込みにくいみたいで、とても乾きにくいです。
しかしその分、裏抜けは全くありません。
そして上から色を塗る時に、色の混ざり自体は少なかったのですが、水彩画のようなにじみが出てしまいました。
あえてこの性質を活かせれば、味わいのあるイラストを描けなくもないかもしれません。
画用紙
画用紙 | 評価 |
---|---|
乾きやすさ | 〇 |
色混ざりの少なさ | △ |
裏抜けの少なさ | 〇 |
「手帳・ノートとは別の紙にイラストを描いてから、のりで貼るのもアリかな?」と思い、画用紙も試してみました。
色混ざりはありますが、乾きやすさと裏抜けの無さは素晴らしいです。
コピー用紙
コピー用紙 | 評価 |
---|---|
乾きやすさ | 〇 |
色混ざりの少なさ | 〇 |
裏抜けの少なさ | × |
コピー用紙をアイディア出しに使うことがあるので、コピー用紙も試しました。
乾きやすさと色混ざりの少なさはバツグンですが、それほど上質な紙ではないので、裏抜けはバッチリあります。
描いたイラストを切りとって手帳に貼るなら、画用紙よりコピー用紙の方がキレイかもしれません。
ルーズリーフ
ルーズリーフ | 評価 |
---|---|
乾きやすさ | 〇 |
色混ざりの少なさ | 〇 |
裏抜けの少なさ | × |
ノート類を探している時に、たまたま押し入れの中から学生時代のルーズリーフ(コクヨの図表罫向けルーズリーフ)が出てきたので、これも試してみました。
裏抜けはありますが、色の混ざりは皆無、乾きやすさもバツグンです。
抜けさえ気にしなければ、ロイヒトトゥルムと並ぶキレイな書きあがりだと感じました。
にに
クリッカートってもしかして、こういうごくごく一般的なノートの紙質を基準に作られているのかな……?
まとめ:一番クリッカートに合った紙は……
合計8種類の紙に試してみましたが、個人的な体感は以下のような感じです。
- 裏抜けは除いて、ごくごく一般的なノート類の紙質を基準に作られている気がする
- 高級な手帳・ノート類の中で、いちばん色同士のにじみが少なかったのはロイヒトトゥルム
- ほぼ日手帳・MDノートにクリッカートを使ったら、できるだけしっかり乾かすこと
- 色の混ざりの少なさと裏抜けはトレードオフの関係?
- 裏抜けを気にするなら、コピー用紙にイラストを描いてから切り取って貼った方がいい
- コピックなどでもにじまないようなペンで線画を描くなら、色にじみの多かった手帳やノートでも大丈夫そう
- 広範囲の塗りには向かないペン先をしているので、簡単なミニイラストに使うと良さそう
全ての要素を完璧に満たすノートや手帳を探すのは難しいですが、使い方を考えれば即戦力になるマーカーだと思います。
ぜひ、お手持ちの手帳にクリッカートを試してみてくださいね!
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